ジャカードのソフト屋さん おこがましいですが… 競合社様たち
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ジャカードデータ作成

今回はジャカードのデータ作成について。

ジャカードって、緯糸を挿入するときに、どの経糸を上にし、どの経糸を下にするかということを制御する機械ですから、要するに、OnかOffか1ビットの世界です。「ジャカードのデータを作成する」っていうことは、難しそうに聞こえて、実はs白黒2色の絵を描くことと等価です。したがって、2色の絵が描けるソフトであれば、どんなソフトでもできることです。たとえば、Windowsに標準でついてくる「ペイント」でも、ジャカードデータを作ることは可能です。

ですが、それは、単に「物理的にはできる」ということです。実際問題、「ペイント」では売れる商品を開発することは不可能でしょう。(笑)

ジャカードという機械が200年余前にフランス発明されて以来、ヨーロッパを中心に多種多様なジャカード織物が工夫され、それぞれの織物に適したデータ作成の作法が編み出されました。「作法」というのは、要するに、どうすれば、少ない労力で、しかも、魅力ある織物を設計できるかというノウハウの積み重ねと、そのノウハウに従って織物設計をする「手順」みたいなもの…。それに則って開発されたソフトを使えば、より簡単に、より生産性の高い方法で、より魅力的なデザインを開発することができるでしょう。

まあ、それはどんな分野でも当たり前で、「プリント」にはプリントの作法があり、「編み物」には編み物の作法があるでしょう。門外漢には想像もつかないような「作法」があるのではないでしょうか?

それぞれの分野のソフトはそれぞれの作法に則って開発されています。「何でもできる」魔法のソフト(ジャカードもできる、プリントもできる、ニットもできる…)があればそれはとても便利なのでしょうが、結構ハードルが高いのではないでしょうか?私は…、今まで見たことがないですね。

さて、20年くらい前にも「ジャカード織物もできますよ」という触れ込みでソフトを販売していたメーカーさんがありました。でも、15年くらい前でしたかね、それを信じて購入したお客様が、何社かウチに駆け込んで来られました。「そのメーカーが一方的にジャカード織物のサポートをやめてしまって、困った」と。そのお陰でウチのソフトをご購入いただけたので、まあ、ウチとしてはよかったのですが…。

最近、同じメーカーさんが、再び、「ジャカード織物もできますよ」と言ってらっしゃるようですが…。
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島精機さん、方向性が違いませんか?

島精機さんが織物のシミュレーションというマーケットを拓いておられます。その方向は間違ってないと思います。サンプルを試織するのは時間もコストも膨大にかかります。マーケットサイクルの短い中、次々と新しい織物を実際の織物で提案し続けることは大変です。シミュレーションでサンプルが提供できれば、日本の織物屋さんにとって大きなメリットがあると思います。

先日、ある織物屋さんを訪問し、当社の、織物設計・シミュレーションソフトを説明、デモしました。その織物屋さんは、何年も前から、島精機さんのアパレルCAD「SDS-ONE-APEX」ソフトを導入し活用されていらっしゃいます。

弊社ソフトのデモ後、「実際に織物設計ができる部分は島精機より優れているが、シミュレーションに関しては、島精機さんの方が出来栄えはいいと思うよ(汗、汗)。うちで作ったサンプルを上げるから、一度研究してみたら?」と、シミュレーションのプリントアウトをサンプルとして頂戴しました。

確かに織物の風合いは、島精機さんのものと当社のものはかなり違う。デザインもセンスが良くて、これならお客さんも飛びつくかも…と思わせるシミュレーションでした。さすがは島精機さん。だけど、当社のものも、その糸に合わせて設定すれば、負けない品質のシミュレーションが出せるはず…、と思いながらも、じっくり見ることもなく、しばらく放置していました。サンプルを提供して下さった織物屋さん、ごめんなさい m(_ _)m

つい最近そのサンプルを見てみたら… 

? ? ? ?

織物というものは、限られた数の経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸とでできています。したがって、表現できる「柄」というものは、自ずと制約があります。ここが、フォトショップやイラストレーターで自由に絵を描くのと決定的な違いです。

織物屋さんから頂戴したシミュレーションのプリントアウト、多色使いで、カラフルで、確かにきれいなんですが…、どこか変。織物の構造上、織機の構造上、こんな織物、現実には織れないでしょう!?

そのサンプルで注文が決まったとして、現場や、営業は苦労するでしょう。「すいません、実際にはこうしか織れないです」「アレっ、最初のプリントアウトと随分雰囲気が違うじゃない?でも織れないならしようがないかァ…。じゃあ、せめて、こことこことは、こう直してよ!」。。。。数日後、「ここまでは直せたんですが、この部分はどうしてもムリで…」「あ、そう?じゃあ、ここはこうならない?」……… という風に延々と続くのでしょうか?

以前、島精機さんのセミナーに参加されたうちのお客さんがおっしゃったことがあります。「島精機のシミュレーション、あれは織物シミュレーションじゃなくて、グラフィックだよ」。なるほど、そういう意味だったんですね。

ちなみに弊社のソフトは、ちゃんと織物設計を行って、そのデータを元にシミュレーションしますので、ほぼ、その通りに織れます。

20130525-01.jpg

島精機さんに認められた

ジャパンクリエーションに参加しました。

ジャパンクリエーション

当社の今年の展示品は、

*ジャカード・ドビーデザインシステム
*3次元織物シミュレーションシステム
*織物の新しいカタチ 3次元織物設計システム
*世界初!写真品質マッピング(開発中)の先行展示
*CGS用USBキット展示即売

でした。


1日目。

当社のブースから壁一つ隔てた島精機さんは、アパレルCAD「SDS-ONE-APEX」を展示しておられました。
今売り出し中のAPEX3、機能はかなり進んでいる様子。

それにしても、会場一杯に届く拡声器の大音声は、ちょっとやりすぎじゃない?

「10分後にデモを行いますので、島精機のブースにお集まりください…」
「5分後にデモを行いますので、島精機のブースにお集まりください…」

こんな騒音を撒き散らすのは、島精機さんのイメージに合わないような…。
ファッションショーか何かやれば、音楽に釣られて自然にお客さんが集まりスマートだろうに…。

島精機さんの盛況さに比べて、当社ブース前の人通りの悪さといったら(泣)。
大げさではなく、人っ子一人、猫の子一匹前を通りません。

当社がいくら上品かつ静かに展示しているとはいえ、あれだけ集まっている島精機さんの見物人が流れてきてもよさそうなのに…、と巡りの悪い頭で考えました。

「何故?」

そして2日目(最終日)の朝。
開場前にじっくりとチェックしてみました。

島精機さんと当社のブースとは、「表通り」と「裏通り」で結ばれています。
「表通り」の方からは、他社のブースが間にあるため、当社のブースは見えません。ショーの主催者からは、「『表通り』には面していないけれど、『裏通り』には面していますから」と事前の説明を受けていたのだけれど…。

下図がブースレイアウト。当社ブースは、J-11。島精機さんのブースは、J-14です。

ブースレイアウト

さらに、ブースのすぐ近くに位置している非常口は、車寄せ。
お客様の出入りは全くありません。

「裏通り」はというと、よく見ると会場の壁際。通路というよりも、完全に「物置」と化していました。
人っ子一人通らないのも納得できるわなぁ。消防署が視察に来れば、「非常通路」としても失格だわなぁ。

ブース裏通り

かくして、当社のブースは、壁と物置に囲まれた「隠れ家」と化しておりましたとさ。

事前の説明とはあまりに違うし酷すぎる、ということで、主催者にお願いをして、「表通り」にテーブル一個分の「出店」を確保してもらいました。
さすが主催者、5分で電気工事完了、島精機さんの近くに「出店」を出すことができました。

やっとメインストリートに出展が叶い、島精機さんの拡声器に釣られた見物客に、当社製品のデモを見ていただくことができました。
島精機さんのデモと見比べて…、納得いただいたご様子。

遅まきながら、島精機さんの拡声器の集客力の恩恵を受けて喜んだのも束の間、主催者さんが再登場。

「テーブルを移動していただけませんか」

主催者側が指定した場所に「出店」を出しているのに「何事?」と思ったら、

「島精機さんからクレームが出たんです。『競合社のテーブルが目の前にあるとは何事か、遠くに移動させるように』と厳命されたので、何とかお願いします」

主催者の担当者さんに拝み倒されました。

零細な当社が、天下の島精機さんに「競合社」と言っていただけたのは身に余る光栄。喜んで、「出店」を移動させました。

島精機さんの拡声器の集客力には負けるけれど、「出店」移動後も、「表通り」の通りすがりのお客様に、当社のソフトを「静かに」アピールすることができ、大満足な展示会でした。

「出店」ブース



 
プロフィール

誇大

Author:誇大
こんにちは、誇大です。織物用の設計ソフトを販売しています。次世代の織物(炭素繊維・アラミド繊維【ケブラー】、ガラス繊維使用の3次元織物、くもの糸も有望かも)用ソフトもあります。
日本の織物業界のお役に立てれば…と思っています。
私の妄想にお付き合いお願いします。

時間があったら、うちのホームページもよろしく。
http://www.visionjp.co.jp

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