ジャカードのソフト屋さん 2013年07月
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N社のこと 3

N社はそういう成り立ちなので、その時々の方針も、その時々の社長や、その時々の経営状態でとても不安定で、代理店は振り回されました。上海事務所開設の頃は、そりゃあすごかった。日本向け価格も今から思えばかなり安く設定されていた。多分、日本向け価格はアジア地区最安値だったと思います。

ですが、2006年、突然、一方的に価格を引き上げを通告して来ました。予告無し…というか、お客様に見積済みのもの、受注済みのものまで過去に遡って値上げするという要求をしてきました。(「過去に遡って値上げ」など、私の常識にはありません。)それも従来価格の【3倍】に上げるという…。

すでに注文を頂いている客様には、無茶を承知で値上げをお願いして回るなど、多大のご迷惑をおかけしました。受注済みのお客様にこれ以上迷惑をかけられないので、発注済みのもについては、一部N社の要求を呑み、あとは継続交渉となりました。

価格だけでなく、私と、N社のアジア・中国統括責任者(おかまちゃん)との間で合意したことを否定してくる、約束を守らない。たとえば、英語版を日本語に翻訳する費用はN社が負担すると書面で合意されている。ところがN社は何やかんや理屈をつけて、ついに翻訳料は支払われることはなかった。だから、N社のソフトの日本語版、マニュアルの著作権は私にあります。もし無断で使われているところを発見されたら、通報をお願いします(笑)。

「ワンインチ・ワーム・ハーフインチ・ソウル」【一寸の虫にも五分の魂】、自己流英語です(笑)。そういう思いと、お客様にご迷惑をおかけしてはいけないという思いが交錯した、苦しい交渉でした。私の姿勢は100%の値上げ(元値の2倍)までは応ずるがそれ以上の値上げは無理というものです。N社が資金繰りに窮してくるタイミングではN社側も一時軟化してきたのですが、一旦危機を乗り切ると、再び強硬になり、そして最後は、辛い決断をせざるを得なくなりました。2008年の夏のことです。正式には2009年2月にN社の代理店をやめ、多くのお客様にご迷惑をおかけする結果となってしまいました。

私の不明を恥じるとともに、あらためて、ご迷惑をおかけしたお客様にお詫びいたします。

そんなこんなで、その二年の間、私は、世界中のソフトを見て回りました。フランス、ドイツ、スロベニア、イギリス、インド、スペイン、中国…。その結果、私は自信をもってお薦めすることができます。織物のソフトとしては、E社のものが世界で最も進んだ、クリエイティブで、そして効率的なソフトだと思います。N社のソフトも悪くはないのですが、もともとがカーペット用に開発されたものです。後から買収した各社ソフトのいいところを取り入れてはいるのですが、「寄せ集め」感が拭えません。

N社の従業員(おかまちゃんも含めて)は全員フレンドリーで楽しいやつらでした。彼らとビジネスできたことは幸せだったと思っています。今でもメールのやり取りなど交流があります。でも、マネーゲームにしか興味が無い経営陣は、もう勘弁してほしいですね。
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N社のこと 2

中国が世界の工場となって、特に繊維産業が大隆盛になったのは歴史の示す通りです。その意味で、S氏は非常に先見の明があったと言うべきでしょうか。ですが、見込み違いだったのは、中国人はソフトにお金を掛けない。中国はコピー大国でもあります。現地製のソフトが1/20くらいの価格で流通する、N社自身の海賊版が1/10以下の価格で堂々と売られている(立派なホームページが立ち上げてあり、ネットで買える)。

直接生産に結びつく織機などは、最新鋭のものを、何十台、何百台と購入します。日本とは一桁、二桁違います。だけどソフトにお金をかける発想はないみたいです。魅力的なデザインを自社で開発しようという意欲が、今のところあまりない。

当初の目論見と違って、計画は大失敗。BF社は2006年~2008年にかけて、事業の大リストラを行いました。2006年5月には、中国進出劇を主導したS氏は解任されました(それでも7千万円の退職金を手にし、それがBF社の借入金を増大させ、N社のスタッフの怨嗟の声が聞こえました)。赤字を補うために、BF社はたくさんあった、子会社を次から次へと売却。最後に残ったのはN社一社になってしまいました。それでも足りなくて、N社自身を2つに分割して、利益の出る方の部門を売却してしまいました。

残ったのはN社の半分だけ、その上に統括する持ち株会社(BF社)が乗っかるという、とてもいびつな形となってしまいました。これでは無駄な経費を垂れ流すだけでしょう。

そこまで資産を売却しても何億円かの借入金が返済できずに残ってしまった。返済期日が刻一刻と迫ってくると、株価も急落、額面を割って下がってくる。私などは、もう倒産しかないかも…と思っていました。

そこでBF社は「奇策」(まあ、大株主であるファンド間ではあらかじめそんなストーリーができていたのでしょうが)に打って出ました。

株価

発行済み株式を1/20に減資して、安値で新株を発行、その新株で借入金をチャラにしてもらいました。それが2008年です。それ以降も4期連続で赤字を計上しています。現在、株価も最盛期の1/100以下のレベルで推移しています。次の「秘策」はあるのでしょうか?

BF社は中国事業からも一刻も早く撤退(完全撤退ではなく、2~3人残っているみたいですけど)したかったのでしょう。「おかまちゃん」も、その相方も、2008年にリストラされました。N社の社長C氏も、一時は、他のファンドに声をかけて、N社を自分で買収しようとしたのですが、夢破れて2009年頃に退社しました。現在はBF社の社長がN社の社長を兼任しています。まあ、今や、持ち株会社、事業会社と別の社長が存在する理由もないでしょうからね。

それぞれの「チャイニーズドリーム」の、あまりに早すぎる終焉でした。


総領事

乾杯! S氏(左)と上海総領事

N社のこと 1

以前、「同業他社の誹謗中傷を晒すのはいかがなものか?」というコメントを頂戴いたいました。

http://texcad.blog.fc2.com/blog-entry-2.html#cm

私は人間が練れていません、つい「ほんとのこと」「思ったこと」を言ってしまいます。でも「誇大」に言っているわけではありません。

今回はN社。私は以前N社の代理店をしていました。

N社は大手の電気会社から、担当のエンジニアたちが独立して作った会社です。N社の社員は優秀でまじめでフレンドリー、いいソフトを開発します。ですが、独立する資金を投資ファンドに頼った。経営者(社長)はファンドから任期2~3年で派遣されてくる。報酬は、その2~3年の任期中にどれだけ「株価を上げたか」によって大幅に違う(株式購入オプション)。

経営者は、本業で、お客さんに満足してもらって収益を増やして…、みたいなのびりしたことは考えない。「短期でいかに株価を上げるか」を考える。資金はバックがファンドだから潤沢にある、万が一失敗して倒産したとしても自分にはほとんどリスクが無い。そういう経営者が考えることは、世界中どこでも同じ、他社を買収することを考えるんです。いわゆるマネーゲームです。

同業他社を買収することで、市場を広げ、市場を独占し、話題性を作り、株価を上げようとする。

買収でうまくいくときもあれば、失敗するときもある。同業のE社の社長の話では、N社は今まで、2回、E社を尋ねて来た。一回目は「お前の会社(E社)を買いたい、売ってくれ」、二回目は「うちの会社(N社)を売りたい、買ってくれ」と…。そう、N社はマネーゲームに失敗したのです。

N社のマネーゲームは1990年代はうまくいっていた。カーペット用デザインソフトから始まって、プリント用デザインソフト、織物用デザインソフト(ドビー、ジャカード)、プレゼンテーション用ソフトなど、どんどん他社を買収して業界最大手になった。

その後、2回経営危機に見舞われています。1回目は、2001年。完全に立ち行かなくなって、他社に買収されます。財務的にはほぼ倒産というレベルでした。それが今の親会社BF社です。アジア地区の代理店はシンガポールに呼び出され、発表をうけました。ニューヨークの9・11テロの直後です。N社はこれで倒産の危機を逃れてほっとしたのですがこれがまた、新たな厄災を招きます。





BF社は持ち株会社で、多くの会社をもっていました。この会社も株主が投資ファンドで、経営陣は2~3年の任期でファンドから送り込まれてきました。初代の社長S氏はとても派手好きで、海外出張は、アメリカの大統領クラスのホテルを用意させ(とN社の社員がぼやいていました)、世界中を視察して回った。そして成長著しいアジア・中国方面を開拓しようと考えた。

最初に、アジア・中国方面の統括事務所として、香港に事務所を開いた。

2004年には、中国マーケット開拓に更に経営資源を投入すべく上海の一流ビルに事務所を開き、最盛期は現地スタッフを10人以上使って、「いけいけどんどん」でした。

中国・アジアマーケットを統括するのは、「おかまちゃん」。その「おかまちゃん」が、単身赴任はイヤだとダダを捏ねると、他の会社から相方を引き抜いて、「夫婦」で上海に派遣。4階建ての一軒家を社宅として借りて住まわせました。私には、「身の丈を超えた贅沢」に思えるのですが、その「夫婦」に言わせると、香港の前任者(イギリス人)一人の経費の半分だとか…。とにかく潤沢に予算をもらって、日本に対しても「大胆な」提案を連発してきました。これが後々トラブルの原因となります。

上海事務所のオープンセレモニーには、もちろんS氏が勇躍乗り込んで来ました。ファーストクラスから、赤じゅうたんを敷いたタラップから上海空港に降り立ちました。ホテルはバンドーの上海一のホテル。階段には赤じゅうたんを引いて、階段の両側には特別の衣装に身を包んだベルキャップテンやらが各段に配置されうやうやしくお辞儀をする中、ホテルの支配人に先導されて入館。オープンセレモニー当日は、本国の総領事を呼んできて、船を借り切って船上パーティーでした。本国では大きな話題になって、一時的にしろ株はさぞや大きく値上がりしたことでしょう。

N社上海事務所開設


写真は、N社上海事務所開設パーティー時の様子(2004年)です。N社、BF社、アジア地区代理店の記念写真です。後列左の背の高い人がBF社の社長S氏、左から3人目のアフリカ人の左側がN社社長C氏。右から3番目が「おかまちゃん」(アジア・中国地区統括部長)H氏、後列のアフリカ人の右側が「おかまちゃん」の相方M氏。今では4人全員、退職しています。BF社、N社関係者で、今も在籍しているのは1人だけかな?代理店側で残っているのも1人だけかな?  ちなみに、「おかまちゃん」の背後霊のように頭だけ出ているのが私です。



理性はあるのか

またまた理解に苦しむ判決が出ました。韓国で。

http://japanese.joins.com/article/733/173733.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|breakingnews

最高裁は「日本の判決は植民支配が合法的だという前提で下したもので、大韓民国の憲法の価値と相いれず、受け入れることはできない」として、原審を破棄してソウル高裁へ差し戻した。

大韓民国が成立したのは1948年ですよね。大韓民国にはそれ以前の歴史を裁く権利があるのですかね?

第一、1965年の日韓基本条約で、日韓両国およびその国民間のすべての請求権は完全かつ最終的に解決されている。日本は11億ドルもの有償・無償の援助を与えた(当時の韓国の年間国家予算3.5億ドル、日本の外貨準備18億ドル)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E3%81%A8%E5%A4%A7%E9%9F%93%E6%B0%91%E5%9B%BD%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%93%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%9D%A1%E7%B4%84#.E8.B2.A1.E7.94.A3.E5.8F.8A.E3.81.B3.E8.AB.8B.E6.B1.82.E6.A8.A9.E3.81.AB.E9.96.A2.E3.81.99.E3.82.8B.E5.95.8F.E9.A1.8C.E3.81.AE.E8.A7.A3.E6.B1.BA.E4.B8.A6.E3.81.B3.E3.81.AB.E7.B5.8C.E6.B8.88.E5.8D.94.E5.8A.9B.E3.81.AB.E9.96.A2.E3.81.99.E3.82.8B.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E3.81.A8.E5.A4.A7.E9.9F.93.E6.B0.91.E5.9B.BD.E3.81.A8.E3.81.AE.E9.96.93.E3.81.AE.E5.8D.94.E5.AE.9A

自分たちの政府が締結した条約は否定するんですかね?

なぜ、日韓条約が結ばれたか?対共産国封じ込めのアメリカの戦略もあったでしょうが、日本側の事情としては李承晩ラインの存在が大きい。一方的に公海上にラインを引き、日本漁船を銃撃、略奪、拿捕を繰り返した。要するに国家ぐるみの海賊行為ですね。日本の国会でも大問題として取り上げられました。

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/015/1190/01502211190001a.html

抑留者数:3929人
拿捕された船の数:328隻
死傷者数:44人

抑留された漁民の皆さん(人質)を一刻も早く無事救出するために、韓国に譲歩した側面も大きい。

その膨大な資金援助と技術援助を使って、世界の「最貧国」から「漢江の奇跡」を成し遂げたのですよね。もちろん、韓国人自身の努力も大きかったのでしょうが、その時の日本の資金援助と技術援助がなければ、あれほど急激な発展はできなかったのは明らかです。その日韓基本条約を否定するのですか?

これでは、韓国とは安心してビジネスはできませんよね…。そろそろ韓国から引き上げましょうよ、新日鉄住金さん。
プロフィール

誇大

Author:誇大
こんにちは、誇大です。織物用の設計ソフトを販売しています。次世代の織物(炭素繊維・アラミド繊維【ケブラー】、ガラス繊維使用の3次元織物、くもの糸も有望かも)用ソフトもあります。
日本の織物業界のお役に立てれば…と思っています。
私の妄想にお付き合いお願いします。

時間があったら、うちのホームページもよろしく。
http://www.visionjp.co.jp

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