ジャカードのソフト屋さん N社のこと 2

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

N社のこと 2

中国が世界の工場となって、特に繊維産業が大隆盛になったのは歴史の示す通りです。その意味で、S氏は非常に先見の明があったと言うべきでしょうか。ですが、見込み違いだったのは、中国人はソフトにお金を掛けない。中国はコピー大国でもあります。現地製のソフトが1/20くらいの価格で流通する、N社自身の海賊版が1/10以下の価格で堂々と売られている(立派なホームページが立ち上げてあり、ネットで買える)。

直接生産に結びつく織機などは、最新鋭のものを、何十台、何百台と購入します。日本とは一桁、二桁違います。だけどソフトにお金をかける発想はないみたいです。魅力的なデザインを自社で開発しようという意欲が、今のところあまりない。

当初の目論見と違って、計画は大失敗。BF社は2006年~2008年にかけて、事業の大リストラを行いました。2006年5月には、中国進出劇を主導したS氏は解任されました(それでも7千万円の退職金を手にし、それがBF社の借入金を増大させ、N社のスタッフの怨嗟の声が聞こえました)。赤字を補うために、BF社はたくさんあった、子会社を次から次へと売却。最後に残ったのはN社一社になってしまいました。それでも足りなくて、N社自身を2つに分割して、利益の出る方の部門を売却してしまいました。

残ったのはN社の半分だけ、その上に統括する持ち株会社(BF社)が乗っかるという、とてもいびつな形となってしまいました。これでは無駄な経費を垂れ流すだけでしょう。

そこまで資産を売却しても何億円かの借入金が返済できずに残ってしまった。返済期日が刻一刻と迫ってくると、株価も急落、額面を割って下がってくる。私などは、もう倒産しかないかも…と思っていました。

そこでBF社は「奇策」(まあ、大株主であるファンド間ではあらかじめそんなストーリーができていたのでしょうが)に打って出ました。

株価

発行済み株式を1/20に減資して、安値で新株を発行、その新株で借入金をチャラにしてもらいました。それが2008年です。それ以降も4期連続で赤字を計上しています。現在、株価も最盛期の1/100以下のレベルで推移しています。次の「秘策」はあるのでしょうか?

BF社は中国事業からも一刻も早く撤退(完全撤退ではなく、2~3人残っているみたいですけど)したかったのでしょう。「おかまちゃん」も、その相方も、2008年にリストラされました。N社の社長C氏も、一時は、他のファンドに声をかけて、N社を自分で買収しようとしたのですが、夢破れて2009年頃に退社しました。現在はBF社の社長がN社の社長を兼任しています。まあ、今や、持ち株会社、事業会社と別の社長が存在する理由もないでしょうからね。

それぞれの「チャイニーズドリーム」の、あまりに早すぎる終焉でした。


総領事

乾杯! S氏(左)と上海総領事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

誇大

Author:誇大
こんにちは、誇大です。織物用の設計ソフトを販売しています。次世代の織物(炭素繊維・アラミド繊維【ケブラー】、ガラス繊維使用の3次元織物、くもの糸も有望かも)用ソフトもあります。
日本の織物業界のお役に立てれば…と思っています。
私の妄想にお付き合いお願いします。

時間があったら、うちのホームページもよろしく。
http://www.visionjp.co.jp

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。